性感染症

■性感染症とは
性感染症とは、性行為によって人から人へと感染する病気で、従来は、梅毒、淋病などが主なものでしたが、現在では新しい病気も増え、HIV感染症(エイズ)、性器ヘルペス、クラミジア感染症、尖形コンジローム、膣トリコモナス症、B型肝炎などがあります。
原因となる病原体には、ウイルス、細菌、原虫などがあり、性行為により人から人へ感染しますが、感染しても症状が軽く、気付かずパートナーにうつしてしまう病気もあります。

■日本での感染の動向は?
  1. 淋病は男女とも1992年から減少し、1995年から再び増加傾向。
  2. クラミジア感染症は男性では1992年に軽度減少、以降横ばいから増加傾向。女性では1992年に増加が止まり、以降横ばい。しかし未婚女性の13%に、子宮頚管部からクラミジアが検出。
  3. 性器ヘルペスは男性では横ばい、女性では増加傾向。
  4. トリコモナス症、尖形コンジロームは男女とも減少傾向。
  5. 梅毒では、1995年は前年に比べ増加。

■主な性感染症について
「エイズとは」
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染により、体を病気から守る免疫力(体の抵抗力)を低下させてしまう病気。

「梅毒とは」
梅毒トレポネーマの感染によって起こる病気で、第1期から第4期に分けられ、特に初期(第1期、第2期)の梅毒に感染力あり。
  1. 第1期は、感染後2~4週間で外陰部に無痛性小豆大の硬いしこりが出来、やがて表面がただれ、1ヶ月くらいで消えます。その前に、太ももの付け根のリンパ節が腫れますが痛みも無く、膿も出ません。放置すると症状は消えますが、治ったのではなく無症状のまま第2期へ進行します。
  2. 第2期では、2~3ヶ月すると熱やだるさを伴って、全身の皮膚に大小さまざまな形で赤褐色の発疹が出たり、外陰部や肛門周囲がじくじくし、しこりが多数出来ることも有ります。口の中の粘膜に乳白色まだら状の粘膜疹が出ることもあり。これらの発疹、粘膜疹はやがて消失し無症状の状態に入ります。
  3. 第3~4期に進むと、内蔵や脳を侵し重大な病気へと進行してゆきますので、感染初期の適切な治療が大切です。
「性器ヘルペスとは?」
ヘルペスウイルスの感染により、外陰部に多数の水ぶくれが出来、痛みや発熱を伴います。水ぶくれはつぶれて潰瘍となり排尿時に激しく痛みます。月経、疲労、妊娠したときに現れる場合も有ります。

「淋病とは?」
淋菌の感染。性器の感染が起こり、おりものが増えます。膣や尿道にも感染が及び、排尿痛や膿の混じった尿が出ます。

「クラミジア感染症とは?」
クラミジアにより、尿道、卵管に炎症を起こし不妊の原因になったり、妊娠中に感染すると新生児に肺炎や結膜炎を起こします。おりものが増えたり、下腹部痛がありますが、症状が無く気付かずに経過することも多い。

「尖形コンジロームとは?」
ヒトパピローマウイルス(いぼウイルス)により感染し、性器やその周辺に疣(いぼ)が多数出来る。女性では、かゆみ、焼け付くような感じがある。男性では、いぼ以外の症状が無いので放置されやすい。

「膣トリコモナス症とは?」
リコモナス原虫による感染。黄色のおりものが増え、外陰部の痒みや排尿時痛などが起こる。トリコモナスは、膣以外の性器や膀胱、尿道、さらにはパートナーの性器や尿道などに侵入します。

「B型肝炎とは?」
B型肝炎ウイルスにより血液、体液を介して感染。だるい、食欲低下、発熱など。感染後治る人と、キャリア化し慢性肝炎から、肝硬変、肝癌になる人もいます。

■性感染症の予防法は?
性感染症は、性行為により血液、精液、膣の分泌液、粘膜が相互に接触することで感染します。従って、予防にはコンドームを性行為の最初から終わりまで必ず装着することです。

主な診療内容

プラセンタ療法

月経前緊張症

更年期障害

低容量ピル

緊急避妊用ピル(アフターピル)

性感染症

症状からの漢方処方

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