症状からの漢方処方
- 感染症の初期で、発熱・悪寒・無汗・頭痛・身体痛・項背部のこわばり、脈は浮緊。
- 感染症の初期で、発熱・悪寒・震え・無汗・身体痛・頭痛、脈は浮緊。
- 咳・ぜいぜい・白色でうすい多量の痰・くしゃみ・鼻水・鼻閉などの寒証。
- 更年期に現れるイライラ、怒りっぽい、ホットフラッシュ、不眠、動悸などのさまざまな自律神経症状。
- 自己抗体陽性の習慣性流産、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の排卵誘発補助。
- 抑うつ感・イライラ・怒りっぽい・ヒステリックな反応・頭痛・目の充血・のぼせ・ほてり・眠りが浅い・多夢などの症候と四肢の痺れ感・皮膚につやがない・動悸・筋の痙攣、倦怠感・食欲不振などの症候が基本にある。
- 頭がボーッとする・手足のしびれ感・筋肉の引きつり・皮膚につやが無い等の症候と、むくみ・腹痛・四肢や腰の冷え・泥状~水様便等の症候が見られる。
- いわゆる”こむら返り”。
- 胸焼け・げっぷ・悪心・嘔吐・しゃっくり・上腹部の膨満感・腹鳴・下痢。
- 発熱性疾患で、高熱・顔面紅潮・目の充血・熱感・口渇・口が苦い・いらいら・ほてり・不眠・意識障害・舌質は紅・舌苔は黄・頻脈などを呈する症候。
- 脱肛(弛緩)と周辺部の収縮性絞扼がみられるもの。
- 元気が無い・気力が無い・疲れやすい・声に力が無い・食欲不振・少食・味が無い・便秘(蠕動不足による)あるいは泥状~水様便(水分吸収不足による)・舌質は淡白・舌苔は白(白くべっとりした苔)脈は滑弱が基本にある。
- 疲れやすい・元気が無い・気力が無い・体がだるい・声に力が無い・四肢の無力感・舌質は淡紅~淡白・脈は虚大~軟弱などの弛緩性無力性の兆候があるものに、元気をつけると同時に筋緊張を高める。
- 元気が無い・体力が無い・疲れやすい・声に元気が無い・食欲不振・軟便~泥状便などの症候と、顔色や皮膚につやが無く、かさかさして潤いが無い、頭のふらつき・目がかすむ・四肢の痺れ感・筋肉のひきつりなどの症候が基本にある。
- 思考力減退・めまい感・ふらつき・耳鳴り・難聴・腰や膝がだるく力が無い・夜間の口渇・咽のかわき・尿が濃い・便が硬い・体の熱感・手のひらや足の裏のほてり・寝汗・舌質は紅~暗紅・舌苔は少なく脈は細いなどの慢性の消耗・乾燥症状・熱症状を示す。
- 悪心・嘔吐(水様物のことが多い)・口渇がない・飲むとすぐに吐く・食べられない・舌苔は白~白滑・脈は滑。
- 腰や膝がだるく力が無い・知力減退・動作が鈍い・ふらつき・耳鳴り・四肢の冷え・寒がる・嗜眠傾向・舌質は淡白で胖大・舌苔は白滑・脈は沈遅などの症候が基本。あるいは、時に手足のほてり・熱感などと、冷え・寒気が同時に見られる状態にも良い。
- 頑固な固定性疼痛(頭痛・胸痛・腰痛・四肢痛)・慢性に反復する暗色の出血・腹腔内腫瘤・暗色を呈する小血管の拡張・静脈の怒張・肩こり・下半身の冷え・舌苔は暗紅~青紫・舌にオ(※)斑がある・脈は渋などの症候(うっ血症状)。※オ=病だれに於
- 産後の子宮復古不全、骨盤うっ血、産後精神不安定、産後抑うつ(流産後抑うつを含む)など、産後の諸症状。
- 頭のふらつき・めまい・頭痛・頭重・いらいら・うつ傾向・手足の震え・肩こり・舌質は紅、舌苔は薄黄、脈は弦数の症候。
- 乾いた咳・咽乾燥感やイガイガがあり、無痰・少痰あるいは粘稠で切れ難い痰を呈し、口乾・便秘・紅舌・少苔に用いる。
- 体内の水分の偏在(組織内や消化管内の水分貯留)に用いるべきで、脱水には禁忌。熱証を呈するときは、単独では用いない。
- 熱感・強い口渇・多飲・尿量減少・残尿感・排尿痛・血尿・舌質は紅・舌苔は黄・頻脈を呈し、発熱や浮腫あるいは下痢を伴う事がある。
- 疲れやすい・食欲が無い・めまい感・立ちくらみ・腹鳴・胃部の振水音・軽度の浮腫がある症候。
- 四肢や躯幹の痺れや痛み、重だるい・運動障害・冷え・軽度の浮腫・舌苔は白・脈は滑などの症候。
- 体質虚弱な人が、顔色が悪く、貧血気味で、精神不安、心悸亢進、不眠などの精神症状を訴える場合。
- 平素より胃腸虚弱で、抑うつ傾向(神経質)のある人の感冒の初期に用いる。
- 体力が低下した人で四肢や腹部が冷え、腹痛、腹部膨満、鼓腸のある場合。
- 体力中等度もしくはそれ以上の人で、のぼせて赤ら顔のことが多く、下腹部に抵抗・圧痛を訴えるなどのオ(※)血の症状を認め(桂枝茯苓丸の使用目標)、さらに皮膚症状がある場合。※オ=病だれに於
- 体力中等度あるいはやや低下した人の習慣性便秘で、老人や病後の虚弱者に繁用される。
- 比較的体力の低下した人で、腹部膨満し腹痛があり、しぶり腹を伴う下痢または便秘のある場合。